なるほど。
表面と行動範囲がほとんど変化しない男たちと変貌する女。
心が、変貌する男たちと、変化しない女。
女性の監督が作ったらどうなったかなあ?
そして、あの物語の続きはどうなるのでしょうね?
イ・ジュンイク監督×スエ×チョン・ジニョン。
監督とジニョンさんは「王の男」「楽しい人生」でもいっしょ。意気投合&音楽に目覚めちゃったのかしら?
スエさんのか細さと憂いのある瞳、視線、ちょっと低くて暗めの声が劇的効果をあげるんだろうな。
主演女優賞は、ひとりで主演しないとむずかしいのかしら…などと雑念が…。
ストーリーに甘さを感じるのだけれど、圧倒して転がしちゃうような迫力がジニョンさんにはある。
歌がもつ万国共通の「癒し」にも、なんとなく説得されちゃうのよね。そう、音楽、スポーツに国境はない、はず。
そして。ご覧になられた方は、どのように感じられたでしょう?
ひとつ。スニは、どうしてはるかベトナムまで行ったのか?
ふたつ。この映画が終わったあとのふたりはその後どうなったのか?
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一週間前の今日、日本での初回上映で監督さんの舞台挨拶付き
という幸運に遭遇したのでした。 あれ、同じ頃皆さまお楽しみ
だったのですね!
さて、監督さんのお答えを聞くまではあのスニがあそこまでして
ベトナムへ行くのが(それが無くては映画は成りたちませんが)
ちょっとストーリーに無理があるかと思いながら、監督さん曰く
”あの時代の韓国の男性は「自分が悪かった」とは言わない(監督
さんは今でもそうだとか)もの、スニは自分のアイデンティティー
を探しに行った(ちょっと記憶が曖昧ですが、そのような説明)”
そしてラスト、あの3発、一発目”怒ってるの”
二発目”愛してるですって”
三発目”愛なんてそんなに簡単なもの
じゃあない”
その光景を見たジニョン悪男、あそこで音楽が”ダニーボーイ”
に変わりますが(元々この曲は戦場に赴く息子を思うアイルランド
民謡)残してきた自分の子供を身ごもった女性を思い踵を返して
画面から消える→国へ帰っていく、と。
監督さんのシナリオなのでこれが決まりでしょうが、自分はまだ
ちょっとそこまで割り切れないというか、ジニョン悪男は何か
もうちょっとやってもいいかなと。
あの夫婦はきっとあの後は口では言わないまでも夫は妻に従い
心ならずもスニの功績で帰国して末永く暮らした、そんなのじゃ
物足りないけど、まあファンタジーだとしてという事で。
ありがとうございます。
アイデンティティ探しはわかるけど、ビンタ二発目以降はわかんないや…。ごめんなさい、監督様。
女性監督ならモトサヤはないかなあと思ったのです。
時代背景からそれはありえないと全否定されそうですが。
でもその時代に女ひとりでベトナムにたどり着くこと自体あり得ないような気もするし、フィクションだとしたら…。
スニに愛がなかったかといえばそんなことはないと思う。でも、その愛はこの自分探しの旅で使い果たしたような気がする。
勝手な旦那を恋人と母親に帰して、彼女の役目はおしまい。細々とでもスニにできることを探して生きたように想像しました。
ジニョンさんたちはたくましく生きただろうな。自分の手と足で活路を見出し、嫌いな奴らには顔で笑って心でツバして。本当はいい奴たちだから、クラブの妊娠したお姉さんも結局放っておけないだろうなあ。なあんて。
監督さんは独身かしらそれは不明ですがこんな事を
”自分にはそんな深い(おおきな)愛情を(男女間の)経験
した事がないので芯からは分らない”
道理で「王の男」の冴え渡ったストーリーとは別物の歯がゆさを
感じました。
そして次回作は加藤清正の朝鮮征伐にも屈しなかった時代の
映画だそうです。
この監督さんは”男”を描く監督さんでしょうね。
また、思い出したらメモのつもりでいつでもお願いします。
「王の男」は芝居が原作です。設定は同じだけれど、結末が異なると聞いたような記憶が。あれ?燕山君が主役だったかな?
最近、こんなあいまいなものばかりだなあ。ヤバイ。
スエが演じる妻は、愛人のいる夫から、
「お前は愛すると言う意味を知っているか」と言われて、
女性として、彼女のプライドをかけて、
自分の真意を伝えようと戦地にまで赴いた物語です。
音楽映画3部作と銘打っていた作品の最後を、
女性の主人公で幕を閉じる事になったんですが、
従順でいながら、実は強い韓国女性の象徴のような映画です。
最終的に彼女の強い愛を見続けたバンドのメンバーは、
本物の愛を知る事が出来て、
ジニョンさんは自分が捨てた女性や子供の所に帰って行く。
そんな未来が待っているようだと監督はおっしゃっていました。
ムンさんの文を補足するなら、
最後のシーンはオム・テウンが膝をつき、ス・エが立っています。
普通韓国の男性は女性に膝をついて謝る事はしません。
例え自分が明らかに間違っていたとしても、
監督自身がそうであるように謝りません。
しかし、このシーンではそれによって、
より女性の強い愛を表現した事になると。
屈服せざるを得なかった彼女の行動力に頭を垂れたと言うべきでしょうか。
最終的に自分の所に居続けたのは、
自分の事を愛していると思っていた愛人ではなく妻だった。
だからこそ、彼女のビンタは強い愛の表れでもあったし、
妻としての意地でもあった事を夫は理解出来たのであろうし、
彼女を尊重するようにはなるんでしょうけど。
監督は子供のころTVを見せて貰えず、ラジオから音楽を聞いていたそうで、
それでも勉強しなさいと言われてなかなか聞けなかったと話されました。
それで、どんなジャンルの音楽でも1度聞いて覚えたそうです。
監督は是非音楽映画3部作を作りたかったと話しておりました。
映画に使われていた音楽は全て裏の意味を含んでいて、
必ず2通りの理由があったそうです。
その1つとして、
「重要なシーンで、この”Oh!Danny boy"が流れるのはなぜか?」
と言う質問の説明をなされたんです。
韓国には反米感情がとても強くあるそうです。
自分は反米主義者ではないんですが、
大国に対して屈伏しなければならない状態を表現していると。
今回の韓国映画ショーケース9本のうちでは、
作品の出来としてはやっぱりこの作品が1だったのではないでしょうか?
kazumiさんはじめまして、拙い自分の報告の補充を
有難うございます。
映画を観ている時の先入観からスニがベトナムへ行く設定の
理由に?だったのでたしか”プライド”と監督がお話になった
のを通訳者を通じてなので?状態のままでした。
kazumiさんのくわしい解釈で納得できました。
スエさんがあの時代にいたような懐かしいかんじの監督さんの母親
を思わせるので配役したし整形もしていないしなんて仰って
いましたよね。
偶然遭遇したあの場にkazumiさんもおいでのなったのですね。
韓国映画、ocb.楽しいご縁の場ですね♪
解説、ありがとうございました。ムンさんと強力タッグでしたね〜。
音楽三部作は未見なのですよ〜。機会があればぜひ。
時代背景とお国柄を知って見ると、印象は違うのだろうなあ。当り前か…。あの時代に生きた女性を彷彿とさせる、見た目の説得力という意味でのスエさんのキャスティング。なるほど。「夏物語」もそうだったなあ、そういえば。
ご自身は現代的なイメージがあるのに、フィルムを通すとその人になってしまうのは、すごいなあ。
アメリカが嫌いなのね、はわかりますよ。グエムルもそうでしたよね。いちばん泣けたのは、米軍キャンプで歌うシーンでした。それでも歌い続ける彼らが切なくて。
監督様の意図は意図として、わかりました。
私は男のひとのファンタジーかと思いました。そういう女性であってほしいというような。考えすぎ?曲解してる?すべての女性がそう思うとも思っていないし、現在、日本で生活する一女性としての感想でしかないんですけどね。
逆に聞きたくなっちゃうの。「あなたは愛するという意味を知っていたの?」って。だったら恋人と結婚すればよかったでしょう?母親と嫁と恋人から逃げただけでしょう?それでどうしようとしたの?結局誰も幸せにできないくせに、などと。
まあ、それも許せるのが「愛」だともいえるのですが。
亭主は戦争の現場で生きるということを悟ったのかしら?
あれ?話題が横道にそれた?
でもスクリーンで見たほうがいい映画かも。
彼女や、バンドメンバーが相手にしたものの大きさがわかるから。
ムンさん・kazumiさん解説で「あの人は遠くへ」のスエちゃんがあの時代、遠くベトナムへ何故にオム・テウン演じる夫に会いに行ったのかなんとな〜くわかりました。
普段韓国ドラマを沢山(?)曖昧に観ているだけでは、あの時代も今現在の韓国人の方々の男女間の考え方も知る由も無かったので大変勉強になりました。
こんなに近い国なのにもかかわらずその考え方の違いは余りにも大きいのでしょうか・・・。その歩んできた歴史の違いも大きいのでしょうね。
映画の中のスエちゃんもバンドのメンバーもベトナムへ行く目的はそれぞれ違っていても、激しい戦争の中を共に命の危険にさらされながら生き抜いたという絆を感じていたのだろうし、自分のすべてをかけてまで夫に会う事のみに徹した女性の強さと意地(?)は今の韓国女性の強さにつながるのでしょうか・・・。
監督さまの願望でもある?
(米国将校の部屋へスエちゃんが行って、それを知ったバンドメンバーがドルを燃やすシーンには泣けました)
この映画には罪もない人間が犠牲になってしまう戦争の愚かさ、残酷さをあらためて考えさせられました。
で、最後のビンタの後、この夫婦は元のサヤにおさまるか別れるか?って気になり帰ってきましたが、あの時代の韓国社会では元サヤなんですかね〜_ _
私だったらきっと自分の人生を始めてますけど・・・(笑)
最後にバンドリーダーの俳優さん竹中直人氏に似てて良かったっス。結構好きかも〜〜☆